<今月の表紙>
松村 聰・(株)ベネッセコーポレーション 教具開発室小学講座高学年セクション・セクションリーダー
田川欣哉・リーディング・エッジ・デザイン
採用理由は「tagtypeは小学生でも簡単にできそう」

2002年6月号掲載(※記事全文)
 昨年6月号の表紙で紹介した新日本語入力方式「tagtype(タグタイプ)」を、ベネッセコーポレーションが採用したという連絡を、タグタイプ考案者の田川欣哉氏からもらった。「キーボードという枠で見てほしくない」というタグタイプを、「ユニバーサル入力方式」として弊誌も期待した。初の実用化という朗報にベネッセを訪ねた。
 進研ゼミ小学講座『チャレンジ6年生』の会員に無料配布される電子学習教材「スタディーゲート」に採用されたのである。写真の通り、液晶画面を備え、ゲーム機のように両手で持って操作でき、いつでもどこでも学べることをねらって誕生した。
 小学講座高学年事業部の電子学習教材の開発をリードした松村聰・セクションリーダーは「小学生でも簡単に使える日本語の入力方式を探していた」という。そんなときタグタイプを知り、生田由香さんとリーディング・エッジ・デザイン(L.E.D.)のアトリエを訪ね、実際に操作して確かめた。「小学生もできそうだ」の感触を得て、開発が始まった。
 L.E.D.は試作モデルとして約10種を用意したが、ここからベネッセ流で進んだ。子どもたちの意見を聞き、形や色などが絞り込まれたのである。田川氏は「押しやすそう、持ちやすそう、使いやすそうなどの『〜しやすそう』という直感的な意見に励まされましたね」。
 スタディーゲートのねらいは「楽しくできる繰り返し学習のための電子教材」。生田さんは「タグタイプの採用で日本語を簡単に入力できるので、頭によく残る学習を実現できました」と話す。「30分以上連続して使うと『目を休めて』というメッセージが出るんですよ」とL.E.D.の茜さん。もっといろんなことをやってほしいというベネッセの考えがある。
 スタディーゲートで学ぶ小学6年生は約20万。「年配の方から欲しいという電話がすぐにありましたよ」(松村氏)。タグタイプの次の実用化を予感するのは、筆者だけではないだろう。
(吉井 勇=本誌編集長)


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