<今月の表紙>
松三崎正之・松下電器産業(株)マルチメディア開発センター音響グループチームリーダー
ユビキタス時代の音楽生活に提案する、感性イメージの選曲技術

2002年7月号掲載(※記事全文)
 ネーミングというのは、改めて大事だなと思った。「ミュージックソムリエ」−−聞いただけでどんなものか、誰もがイメージできる。でも「どうなっているんだろう?」と質問をしたくなる。案の定、記者会見には音響技術関係としては異例なほど集まった。
 このミュージックソムリエとは、「あなたのフィーリングにジャストフィットした選曲を、瞬時にできる音楽選曲のためのインターフェイス技術」ということである。三崎正之・松下電器産業(株)マルチメディア開発センター音響グループ・チームリーダーは「いつでもどこでもシームレスに繋がるユビキタス・ネットワークになると、もっと多くの音楽コンテンツが個人的にライブラリーされます。そうなると膨大な蓄積になりますから、どうやって選ぶか。ついついお決まりの曲や、思い付いた曲になってしまうことになり、たくさんの音楽ライブラリーが十分に活用されません。これを感性イメージで選べるようにするものです」と話す。これまではアーティスト名やタイトル名、曲名など、書誌情報で選んでいたが、ミュージックソムリエは「聴きたい曲を直感的に選べる方法」として開発されてきた。そのポイントは、感性イメージに関連する音楽的な特徴量を抽出する技術と、それを感性イメージと対応づける技術にあるという。その結果、「こんな曲がいいなあ」という気分で選曲することができる。
 登録には手間がかかるのか。「特別な操作を必要としませんし、時間がかかるものでもありません。しかも、感性イメージを自分なりの言葉でいくつかプリセット登録できますので、登録から選曲までスムースにできます」と三崎チームリーダー。
 ユビキタス時代のソムリエ。秋には民生商品に搭載されて登場する予定だ。
(吉井 勇=本誌編集長)


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