「三重で始動する障害者のIT就労支援組織
「eふぉーらむ」
障害のある個人
NPO、企業、団体が参加
7月21日、三重県が推進するITを活用した障害者の自立支援策(IT支援策)のテーマである「新しい価値を持つ社会の創造」を目指して、プロジェクト支援組織「eふぉーらむ」の設立総会が開かれた。会場となった三重県津庁舎大会議場には、関係者約100名が集った。
今回のプロジェクトは、行政だけでなく、障害のある個人、NPO、企業、団体などの関係者が明確な目的・目標をもとに組織を設立し、事業展開することを明解に打ち出していることが注目される。
「ITありき」ではなく
ニーズを実現する手段として活用
では、具体的な目的や事業をどう考えているのか。
目的として「新しい価値の創造」を掲げ、「ITを活用して、障害のある人が『自立と参加』をしていくためには、まず『ITありき』ではなく、自らの目標やニーズを果たしていくための手段として、どのようにしてITを活用していくかが重要」と述べ、達成目標は「『eふぉーらむ』は、障害のある人がITを積極的に活用していくための機会と情報提供のポータルとして『障害者自立支援マネジメント』のしくみを創り上げる」ことだと説明する。
まず、個と個のふれあい(コミュニケーション)から個とグループの相互作用で「知識の共有化から知識の形式化」、そしてシステムの構築により「知識の蓄積」を図り、新しい価値を創出、ジョブマッチングを生み出していこうというデザインがある。
北川三重県知事
「間違っていたら大胆に直すこと」
設立総会のあと、北川正恭・三重県知事と、プロジェクトマネージャーの清原慶子・東京工科大学教授、そしてプロジェクトアドバイザーの竹中ナミ・プロップステーション理事長が座談会を展開した。
●竹中 知事、これまでの行政手法からすると、このプロジェクトはずいぶんと違いますね。
●北川 相当細かく決めてから、というのが行政のやり方でしたが、21世紀のノーマライゼーションというテーマは難しい問題。ですから、ある程度決めて、間違っていたら大胆に直しながら進めていく、また直す。これが必要なやり方だと思うんですよ。
●清原 柔軟に試行錯誤する。行政にとっては、県民、市民、住民を信頼することであり、住民側は信用を生み出すことが大事です。単純なことですが、時間や期限を守るということからプロジェクトは動くわけですね。
●竹中 率直にお聞かせください。知事は失敗してもいいというわけですか(笑)。
●北川 新しい価値を考える前提が変わってきています。賢いから、強いから生き残れると考えてきたのは錯覚だったということです。これからは「改める勇気と、情熱が大事」だということです。
●清原 これまで障害者の就労は「法定雇用率」で話されてきましたが、当事者の関心はSOHOとかサテライト就労といった新しい就労形態にあるわけです。つまり、当事者がどれぐらい参加できるか。そのためにはeデモクラシーの活用が大事です。声に出せない、場のない人が意見を言え、そして責任のとれる形にすることこそが大事です。
「eふぉーらむ」は、人材育成の講習会、普及啓発のための広報活動、調査研究の活動を展開。平成16年度末までを活動期間とし、法人化を実現するという。
活動の財源は、正会員、賛助会員、ワーク会員、サポート会員として、個人をはじめ、NPOの団体、行政や企業、公益法人の団体が参加し、会費で負担する。
『プロジェクションディスプレイのキーデバイス市場2002』発刊
テクノ・システム・リサーチ
「プロジェクションディスプレイ関連調査プロジェクト」の一貫で、(株)テクノ・システム・リサーチは6月に『プロジェクションディスプレイのキーデバイス市場2002』を発刊した。
同著のメッセージは、「現在のコスト努力を向けるのは価格弾力性のより大きいホーム市場であり、Home Projectorは2002年に入り、リア・フロント共急拡大を続け、2005年には500万台に届く可能性を秘めたマーケットである。しかしながら、このままではオーバースペック気味な割りに廉価なモデルが出回り、業界の構造を壊してしまう。よって、今後は市場育成を睨んだマーケティング展開が望まれる。当面、DLPのシェア増加はその輝度アップとコスト対応にかかっている。TV市場では、LCoSに限らず、すべてのnon-CRT
PTVはPDP、 LCD-TVの猛追に対して、緊急なコストダウンと販売展開が急務である」。
●(株)テクノ・システム・リサーチ
TEL:03-3866-4505
http://www.t-s-r.co.jp/
三洋ハイビジョンPDPテレビ
7機種発売
急成長するPDP市場のシェア拡大をねらって各社の競争が激化する中、三洋電機(株)は、ハイビジョンPDPテレビ7機種(50V型1機種、42V型3機種、32V型3機種)を9月11日より順次発売すると発表した。
特長としては、BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナーおよび地上波アナログチューナーが本体に内蔵されており、チューナーユニットを別途接続する必要がない。また、新ハイビジョンPDPパネルを採用し、従来に比べ大幅な輝度の向上と高コントラスト化を実現している。その他、新プラズマダイナミックAIコントロール回路などの高画質化のための新技術を搭載。映像とともにリアルな音場を創出するために、新開発のスーパーウーハーを内蔵した音響システムを採用している。「多機能&カンタンリモコン」を標準装備し、家庭内での使いやすさにもこだわった。価格は32V型65万円(ラック含まず)より。
折り紙で体感的に算数を学習
学芸大と連携の新eラーニング
安井電子出版
(株)安井電子出版は折り紙を使って算数を学習する小学校用eラーニング教材「イッポくん『折り紙を使って算数』」シリーズを発売した。パソコン画面上で、紙を折ったり重ねたりすることで現れる図形、線、角度を通して、数理現象を体感的に理解させる。教員、生徒のパソコンと東京学芸大学学習支援メディア開発研究会の「教材・学習支援センター」をインターネットで結び、双方向学習を行うサービスを提供する。教材は児童用CD-ROM30枚などで構成され、「PART1 図形・面積」「PART2 分数と公約数」とも定価15万円(支援センターへの1年間のアクセス権なども含む。税別)。同社は学芸大と連携したeラーニング事業の展開を続けていく予定だ。
●(株)安井電子出版
TEL:03-3553-6021
「障害者サッカーを応援しよう!」
横浜ラポールでフェスティバル開催
「ニューメディアと障害者サッカーってどんな関係があるの?」とよく聞かれるが、それは編集長の一存で編集後記「BETWEEN」などで書き綴っているのでご容赦を。興味のない方、ぜひ一度は参加なり、傍に寄ってきてください。
前置きはこれぐらいに。8月4日(日)、障害者スポーツ文化センター・横浜ラポールで「障害者サッカーを応援しよう」をテーマに、知る、話す、考えるのトーキングライヴが開催された。
ところで「障害者サッカー? はてさて」という方が多いはず。ここに登場したのは、電動車椅子サッカー、視覚障害者サッカー、肢体障害者サッカー、知的障害者サッカーの4つ。この他、聴覚障害者や松葉杖利用者のサッカーもある。会場には、200名を超えるプレーヤーをはじめ、関係者や教師、子どもたちまでが集まった。
参加者の関心は、初めて知る人が多かった視覚障害者サッカーに注がれた。昨年初めて日本代表チームができたが、実は、それがわが国唯一のチームだ。まだまだウブではあるが、登壇した選手たちの明るさもあって、会場は興味津々。ゲストの岡田武史・元日本代表監督やミスターマリノスの木村和司氏は、さっそくアイマスクと鈴入りの専用ボールでパス交換。
「これは集中力がいる」。
また、肢体障害者のサッカー講習会で指導する横浜Fマリノスの木村浩吉氏は「Jリーグの目指す地域サッカーづくりでは、障害者チームの位置付けが大事」と語る。評論家の玉木正之氏は「もっと知ってもらいたい。そのために自分ができるメディア作戦をやる」と熱く語る。スポーツキャスターの川原みなみさんは「障害者サッカーは韓国の方が盛んだそうで、ここでも日韓の交流を。私のハングル力で微力ながら応援したい」と呼びかける。車椅子でスペインにコーチ留学した羽中田昌氏は「私自身の目標でもあるJリーグの監督になること、その決意を新たにした」と宣言。
フェスティバルのあと、岡田氏が話した「衝撃を受けた。彼らのスポーツへの意欲をもっと応援したい」という言葉は、参加者共通の思いだろう。彼ら自身がスポーツをマネジメントするためには、ネットワークが不可欠になっている。これは別の機会にレポートしたい。
(吉井 勇=本誌編集長)
「infoComm Japan 2002」
最新14機種レポート
プロジェクターを中心としたAV機器の専門見本市である第3回「infoComm Japan 2002」が、東京ビッグサイトにおいて7月24日〜26日まで開かれた。3日間の来場者総数は3万8,274人。1回目3万5,199人、2回目4万3,092人であるから、まずまずといったところであろうが、この数字に首を傾げる人も多いだろう。ソニー、東芝、日立、三菱など、大手メーカーが出展せず、その内容を危ぶまれたが、出展メーカーはいずれも意欲作を見せており、見ごたえがあった。各社の新製品14機種を簡単に紹介する。



弊社発行『プロジェクター総覧6』に関するお詫びと訂正
●P30の表「オプション対応製品」のコマツのAirProjectorのデータ送信方法について。
(誤)「パソコンの表示画面をJPEGファイルに変換して送信」
(正)「JPEGファイルに変換して転送することも可能」であり、主に使用されているのは「コマツ独自方式による転送」
●P107において、(株)日立製作所の電話番号が間違っておりました。
(誤)TEL:0570-888-450
(正)TEL:045-866-6305
読者ならびに関係者の皆さまには大変ご迷惑をおかけいたしました。ここに訂正し、深くお詫び申し上げます。
久々の見せる3D映像
『SPACE STATION 3D』
メルシャン品川IMAXシアター
メルシャン品川IMAXシアターで上映されている3D映画『SPACE STATION 3D』が、密かに評判を呼んでいる。内容的に良いのはもちろんのこと、上映時間47分と3Dにしては長いのだが、目が辛くない。
IMAXとは、マキシマム・イメージ(最大限の映像)を意味し、このシアターにも通常の映画館の約10倍に相当する縦16m×横22mの巨大フラットスクリーンが張られている。日本で初めてIMAXが紹介されたのは1970年、大阪万博であった。
さて、話題の『SPACE STATION 3D』だが、実際にIMAX映画用の大型カメラを国際宇宙ステーションに持ち込み、宇宙ステーションでの生活、宇宙ステーション建設作業の様子、スペースシャトルの打ち上げなどを3D撮影したドキュメンタリーもの。世界各国のIMAXシアターで公開されており、英語版ナレーションはトム・クルーズが担当している。子どもから大人まで十分楽しめる。もう一本の上映作品は恐竜モノの3D『T-REX』。こちらもおもしろそうだ。
●上映期間:4月25日〜10月31日
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