ケータイ放送実験で見えてきた
テレビ局の近未来型サービス

2002年4月号掲載(※記事の抜粋。全文は本誌をお読み下さい
 地上デジタル放送とリンクした携帯端末向け動画伝送実験が各所で行われている。TBS、博報堂、NTTドコモ、NTTデータ各社により共同実施された「東京パイロット実験−−フェーズ3」(2001年12月実施)では、通信融合型サービス、携帯スタイルのCM提案、HDTVのリアルタイムMPEG4変換等をテーマに、これら実験の順調な進展ぶりを示した。同実験に参加したTBSの中尾聡、大吉なぎさ両氏に「ケータイ放送」実用化への手ごたえを聞いてみた。


携帯向け放送の映像伝送速度は180〜384Kbps程度

 東京パイロット実験実施協議会でTBSは、地上デジタル放送システムの機能評価・検証、放送端末の機能・操作性の検証等を目的とした実験を1999年2月より実施している。
 地上デジタル放送で固定(テレビ)向けと携帯端末向け等の同時放送を想定した場合、固定向けHDTV放送のビットレートは13〜14Mbps程度と、通常より高圧縮・低ビットレートでの運用が必要となる。公開実験では画像圧縮アルゴリズム改良により高圧縮化した次世代HDTVエンコーダー(TBS+NEC共同開発)を使用し、画像品質検証を行った。実験放送では1チャンネル(6MHz)の帯域を13セグメントに分割。12セグメントをHDTV放送に、1セグメントを携帯端末用放送にあてた。なお、携帯端末向け放送の映像ビットレートは180〜384Kbps程度になる。

社内でのケータイ放送への評価が急上昇

 「改良すべき点も残されていますが、現状の技術でいける手応えはつかめました。公開実験による業界関係者への啓蒙活動とともに、社内でのケータイ放送への評価も高まり、認知度も上がりました。」と、中尾聡・プロデューサーはこれまでの実験の成果について語った。
 携帯端末向け放送は、高品質・高付加価値サービスを展開できるものとして期待されている。会場でも、次世代の放送・広告サービスを検証するためのデモンストレーションが行われ、ケータイ独自の広告表現手法と効果測定、ユーザープロファイル情報を活用した視聴者別放送サービス等が提案された。

ケータイで個人の嗜好に合わせたCMを

 「コンテンツに付与されたメタ情報と登録された個人プロファイルを組み合わせることで、視聴者が興味を持ちそうなCMや番組関連情報を提供できます。とくに双方向性を生かした付加情報サービスはケータイによって弾みがつくでしょう」とデジタル設備計画部の大吉なぎさ氏は予測する。


(※記事の抜粋。全文は本誌をお読み下さい

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