ハイビジョン画面をヨコに3面並べた超横長
この"超"ぶりを紹介しよう。まず解像度は、ハイビジョンカメラを横に3台並べたもので、そのクオリティは折り紙付き。タテヨコの画面比率は9:48になるという超横長サイズで、写真をご覧いただくとわかるように、サッカーのピッチ全面がそのまま映し出されるというスーパーテレビなのである。名付けて「MEGA VISION(メガビジョン)」。
招致時に提案した「バーチャルスタジアム」の考えを生かしたもので、最大級では1,600インチ3面(タテ20m×ヨコ100m)を実現でき、タッチラインと同じ長さで投映できることを目標に開発されてきたという映像システムの「化け物」だ。
もちろんリアルタイムで投映することができるので、映像による応援も可能。スタジアムからの映像伝送は、ハイビジョン3面分の情報を伝送しなければならず、衛星通信で155Mbpsという広帯域を一括して必要とする。そのため、商用されている衛星通信ではなく、最先端技術として開発中の「高速衛星通信」技術を活用する。総務省では、このメガビジョンを使用して「日韓高速衛星通信実験」を大会期間中に実施する計画だという。
この開発に深くかかわってきた佐佐代行は「ハイビジョン画面3面をヨコにつなげるわけで、重なりをシームレス化する技術や、1つのレンズでハイビジョン3台分の横長画面を撮影する技術の開発によって実現できた」という。
大会期間中に日韓高速衛星通信実験デモを公開
では、どこで見られるのか。残念ながら、放映権の問題で一般には見られず。総務省の「日韓高速衛星通信実験」のデモンストレーションとして、横浜のIMCでメディア関係者のみに公開される。その目的について「2カ国共催で会場が20カ所となり、プレス関係者の負担を少しでも軽くするためです。これまでのテレビ映像では全体が見えないため、ゲームの流れで重要な動き、例えば『ボールのある反対のサイドの選手』が見えないといった問題がありましたが、メガビジョンではピッチ全体を常時映し出しているので、そのスタジアムにいるかのごとく、IMCに居ながらにしてサッカー試合の取材が可能になるからです」と話してくれた。
さらに続けて「メガビジョンを今回1回限りで終えるのはもったいない。次回のドイツ大会、さらにその次と、使ってもらいたい」と希望を語った。
現在、レンズが2本用意されており、日韓に各1本ずつ配置される。放映するゲームは、横浜会場と埼玉会場の各4ゲームと、韓国のインチョンとウルサンの2会場からを予定。それにしてもメディア関係者のみというのは、残念だ。
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