<動き出すBB-CM>解説 BB-CM各社の事業展望
(株)アゼスト
テレビCMとスクロール・テキスト情報で
高い訴求力を実現した「e-CM」サービス

2002年7月号掲載(※記事の抜粋。全文は本誌をお読み下さい
 アゼストは実に早い時期からストリーミング動画配信に取り組んできた。しかも、テレビ放送とリンクさせるなど、メディアミックスとして数多く手がけている。そうした中で独りよがりではない番組制作のノウハウから、Web上での表現技術などに長けている。ついにと言うべきか、インターネット上でのテレビCMストリーミング広告「e-CM」サービスを商用化した。
(文:吉井 勇=本誌編集長)


1996年12月に
ビル・ゲイツ氏の単独会見を配信

 アゼストが最初に取り組んだインターネット動画配信は、1996年12月にインターネット放送とテレビ同時放送というメディアミックスとして展開した。登場したゲストはビル・ゲイツ氏。その後、1997年にはコンベンションのオフィシャル・インターネット放送局の運営を行い、コンサートのライブ放送、さらにはギガビット配信など、常に先頭を走ってきている。
 専務取締役の佐藤裕幸氏は、「やりたいと考えたら、まずやるという姿勢で臨んできたからです。私たちは技術開発の会社ではないので、使える技術を見つけてきたりしてプロデュースすることが役割です。ですが、テレビの動画CMをインターネットでも使えるようにする技術は、そのころにはなかったので自分たちで開発しましたが……」と話す。自社開発した動画CM配信のサービスは、昨年3月「iタウンページ」上でサービス試験運用した。
 サービス実験で検証したテレビCMを素材とする新しい形態のWeb広告を「e-CM」と名付け、今年6月から商用サービスを本格的に開始する。

テレビCMの動画と
テキスト広告の連動

 アゼストの「e-CM」の最大の特徴は、テレビCMの動画ストリーミングと、スクロールするテキスト表示を組み合わせ、さらにリンク・スイッチング機能を備えていることにある。
 佐藤専務は「テレビと同様に映像と音によるインプレッション効果がもっとも大きいのですが、100万人のデータからより鮮明になったのは、クリックレートが違うわけです。つまり、バナー広告と動画ストリーミングCMでは約8〜10倍の開きがありました」と話す。つまり、テレビCMの持つインパクトを引き込み口として活用し、そこからスポンサーのサイトへ導くという階層的なCM展開を提案するものだ。しかも、関連したテキスト情報を画面下部に表示することで、文字による情報訴求を立体化できるという。
 「e-CM」の特徴は、以下の通り。
(1)テレビCMの動画と、スクロールするテキスト情報を組み合わせ、1つの広告ユニットとして配信する。
(2)「インディビジュアル・ストリーミング機能」としてユーザー特性に合わせたターゲティング配信ができる。これは「キーワードマッチング機能」と「ページマッチング機能」で構成されている。
・キーワードマッチング機能:ユーザーが入力した検索キーワードに関連したCMを、CMデータベースから抽出して配信。
・ページマッチング機能:媒体サイトのページコンテンツに関連したCMを抽出して配信。
(3)CM内容の変更に追従する「リンク・スイッチング機能」。次々と変わるCM内容に連動してリンク先も自動的に変更されるもの。
(4)電通、博報堂が提案する「ADmission」とオンライン上で連動し、テレビCMの配信許諾条件等、権利処理の確認をシステム的に行う体制を用意している。

媒体サイトの負担少なく
ユーザー特性に合わせたCM配信

 媒体サイトやクライアントのメリットについてはどうか。
(1)「e-CM」用の窓を開けるだけで、媒体サイト側のシステム負担を最小限に抑えているため、アクセスに左右されることなくサービスを実施できる。
(2)動画CMデータベースからユーザーの特性に合わせて自動抽出できるため、One to Oneの動画CMの配信ができる。
(3)動画CMに連動してリンク先を切り替えることができるリンク・スイッチング機能を備えているので、スポンサーサイトへ確実にアクセスを導くことができる。
(4)クライアントの考える配信デザイン、例えば時間帯や媒体サイトの特性に合わせた広告配信が自由にできる。

 佐藤専務は「バナーやメール広告と雑誌や新聞の組み合わせがありましたが、このe-CMによて最強のCMメディアであるテレビと連動したWebというトータルなマーケティングを実現することができます」と強調した。


(※記事の抜粋。全文は本誌をお読み下さい

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