<2002FIFAワールドカップ>
戦いぶりが即わかる、NHKBSデジタル・データ放送

2002年7月号掲載(※記事の抜粋。全文は本誌をお読み下さい
 21世紀初のワールドカップ。デジタルハイビジョンの大迫力映像で40試合も放送される。これまたワールドカップの放送史上初の取り組みだ。それだけではない。BSデジタル放送の魅力のもう一つ、データ放送でもサッカーの楽しさを倍増させるコンテンツが用意されている。
(文:吉井 勇=本誌編集長)


●連動型データ放送
試合経過に即して刻々と情報提供

 NHKが放送する試合中継で提供されるデータ放送は、開幕のフランス対セネガル戦、日本代表の対ベルギー戦、さらに準々決勝からの全試合など、全部で10ゲームぐらいを予定している。(日本代表が決勝トーナメントに出場すると11ゲーム)
 この番組連動型コンテンツの『連動時トップ』画面では、15分ごとの「ボール支配率」が常時示される。
 4色ボタンのうち「青ボタン」を押すと、映像画面が全面の5/8サイズになり、左側には両チームの選手たちの「フォーメーション」がグラフィック表示され、下部には「ボール支配率」と、その具体的な展開を分析した「枠の内外ごとのシュート数」「パス数」「パス成功率」「ペナルティエリア侵入」「CK」の数字が出てくる。
 「赤ボタン」は「決定的瞬間」の画面になる。ゴールシーンなど主要なシーンのボールの動きをグラフィック表示し、40字程度の解説文で構成される。
 「緑ボタン」では、主なプレーを簡単な文章で表した「試合経過」が表示される。
なお、赤ボタン、緑ボタンでも映像画面の大きさは5/8となり、各画面の下部には青ボタンと同じように、ボール支配率とシュート、パス数などが刻々と表示される。

●独立型データ放送
24時間いつでも大会情報の入手

 独立型データ放送の「トップ画面」では、ゲームの結果や途中経過を出す。また、ゲームの対戦カードがボタンとなっており、シュートや枠内シュートなどの数、得点経過などがリアルタイムに表示される。
 また、「1次リーグ」「決勝トーナメント」の戦績表や、「日本選手紹介」「チーム紹介」、得点・アシスト・被ファウルの「ランキング」などが簡単に見られる。注目したいのが「再現名シーン」で、ハイビジョン映像からキャプチャリングしたシーンをもとに構成する。もちろん「NHK放送予定」も用意されている。

●データ制作体制
HBSとNHK独自で

 膨大なデータをどう収集するのか。
 「大会のホストブロードキャスターであるHBSからの情報配信と、NHK独自で集めることの両面で進めます」と堤担当部長。連動型の制作は10数人体制で臨むという。
 「一番大変なのが、連動型の決定的瞬間で使うシュートまでのボールの動きをグラフィック表示する作業です。ボールに触る選手の位置を、映像を見ながら読み取るわけです。この作業は人海戦術であり、攻撃側の動きを5分後、敵の動きも入った画像は10分後に出すことを目安にしています」。また、これらの内容づくりでは「企画の構想力、創造力」が必要だと話す。
 こうした戦術分析の画面がデータベース化されると、いろんな角度からサッカーを楽しむための新しい情報の出し方につながるのではないかと、堤担当部長は期待する。「今後のJリーグなどの放送に役立てたい」。
 もちろんインターネットでも、データ放送のリアルタイム情報を利用したコンテンツが提供されるほか、ケータイ向けにはNHK中継分の24試合の経過スコア、結果、星取り表、などが提供される。
 ワールドカップで行われる「もう一つの世界挑戦」−−それがBSデジタルデータ放送。「dボタン」で楽しむことも、ぜひお薦めする。


(※記事の抜粋。全文は本誌をお読み下さい

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