<ファーストクラス・ケーブルテレビ局訪問(第3回)>
ケーブルテレビ富山
富山の8局連携ケーブルネットワークは、世界に一つしかない貴重なネットだ

2002年8月号掲載(※記事の抜粋。全文は本誌をお読み下さい
 ケーブルインターネットの最強化戦略を推進しているアットネットホーム(株)(@NetHome/廣瀬禎彦社長)の幹部が富山県全県域にケーブルネットワーク(8局)を張り巡らせて全国最先端のサービスを展開している現場を訪問した。富山ケーブルネットワーク協議会代表であり(株)ケーブルテレビ富山専務取締役の中村正孝氏におもに応対していただいた。ファーストクラスケーブル訪問シリーズの第3回目は富山編。まずケーブルテレビ富山の最新情報、5月29日に富山市で開催されたセミナー「ブロードバンドコンテンツ2002」の様子をまとめた。、さらに、6月12日〜14日に東京・池袋で開催されたコンベンション「ケーブルテレビ2002」でのセミナーと展示会での@NetHome関連のニュースを写真を中心にまとめた。
(天野 昭=本誌発行人)


 富山県(中沖豊知事)では日本最強のケーブルネットワークが構築されている。県のバックアップを得ながらケーブル会社が独自に形成した「網」である。2003年には富山県全域にケーブルネットワークが張り巡らされる。三重県と並ぶケーブル王国といえる。県西部から徐々に整備されてきたケーブル網は、東部の整備が2003年にはほぼ完了し、他県にない広域情報通信サービスが可能になった。現在8局を連結したネットワークを「いきいきネット富山」と称している。
 構成8局のサービスメニューはもちろん異なるが、「いきいきネット富山」は自ら所有している光ファイバーを利用して10Gbpsの超高速県内イントラネットを構築している。
 富山県下のLGWANの幹線は、ケーブル局の光網を借りて出来上がっている。このような事例は国内初であるばかりでなく、富山県のケーブルネットワークのサービス信頼度(QoS)が極めて高いことを証明している。
 「驚きました。中村専務のお話をお聞きして、話は逆ではないのかと最初は思いました。しかし、事実は事実。『いきいきネット富山』の利用概念には、富山地域iX、県庁LAN、映像配信ネット、生涯学習ネットなどが含まれています。何に使うのか、利用目的が明解ですね」(廣瀬社長)
 単なる映像再送信のネットとわけが違うのである。
 「このように県内のケーブル局が本格的に連携したのは、2000年に開催された富山国体映像配信実験からです。この時は県内配信にとどまらず、他の都道府県へも配信しました。やればできるじゃないかということで、急速に各種連携プロジェクトの取り組みが始まったわけです」(中村専務)
 これら最強のネットワーカーたちは、次世代のサービス開発にも意欲的だ。次世代といっても、最新デジタル情報サービスのことではない。
 「現在、VoIPへの取り組みも連携して行っています。実証実験は2002年の暑い内にはスタートしたい。私たちはいまのところ、県内各種サービスのバーチカルインテグレーションを推進しようとおもいます。具体的には新聞社、地上波テレビなどとの情報活用です。8局共同番組配信(共同利用)とかコミュニティーチャンネルでのお悔やみ情報など、地域になくてはならない番組です。冠婚葬祭情報のうち、お通夜やお葬式の詳しい情報は、新聞社との連携があって初めて成立する情報番組です」(中村専務)
 お悔やみ情報などは、事業所では「必須」の番組だ。
 「実に現実的な感覚で情報サービスが行われている点が参考になりましたね。まさに智恵の産物といえます。@NetHomeのソリューションとの連携もこれからはかれればと考えています。教育や福祉・介護などのサービス提供での共同研究を行えれば、私たちにとってこれ以上の実験場はないとおもいます」(深町俊幸・@NetHome営業本部長)
 今後、三重県、富山県タイプのケーブルビジネスモデルが多くなることが予想されるが、このような強固なネットワークと各種連携プロジェクトは、何十回という協議を重ねて形成されたということだ。その中核の一人が中村専務である。

(※記事の抜粋。全文は本誌をお読み下さい


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