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「ワールドカップ最大の謎」と言われたAVAYA鵜野社長が語る「成果と自信」


2002年9月号掲載(※記事の抜粋。全文は本誌をお読み下さい
 弊誌で「AVAYA」(アバイアと読む)の社名は、ワールドカップのITを伝える3回のレポートで登場している。新聞広告では「0歳で、130年の実績」とアピールしたが、この新しくて、しかも実績を誇るAVAYAの鵜野正康・日本アバイア(株)代表取締役社長を訪ねた。
(吉井 勇=本誌編集長)


「2002ワールドカップ最大の謎」
といわれた「効果」

 テレビのビジネス報道番組や週刊誌から「ワールドカップ最大の謎」として取材を受けたAVAYA。この会社のロゴは、ワールドカップを見た人なら何度か目にしているはず。コーナーの近いところにフィールド看板があったからだ。
 「目に飛び込んでくるいい場所でした。すでにAVAYAをご存知の方は、より親近感をもっていただきましたし、知らなかった方には大いに認知していただきました。視覚的に強い印象を与えたと思っています」と、鵜野正康・日本アバイア(株)代表取締役社長は「絶大な効果」を笑顔で話してくれた。
 アメリカに本社を置くAVAYAが130年の実績を持つというのは、そのルーツがベル研にあるからだ。電話事業の源流から歩んできたもので、2000年10月にルーセント・テクノロジーから民間事業を対象にする部門がスピンアウトして設立されたという出来たばかりの会社なのである。とはいえ、全世界51カ国に約2万人以上が働くグローバル企業で、音声コミュニケーションではトップの実績を誇るという。
 このAVAYAが、2002ワールドカップのオフィシャルパートナーとなったのは、大会約1年前の2001年6月であった。オフィシャルパートナーのカテゴリーは「コンバージェンス・コミュニケーション」という音声とデータを統合したネットワーク分野である。

ネットワーク構築・運営を
1社体制だから完璧にできた

 鵜野社長に、大会期間中のトラブルの有無を聞いた。
 「細かな点でいくつかの問題は生まれましたが、致命的なトラブルは1件もありませんでした。ハッカー? 大会のマネージメントのネットワークはクローズドですから、その点では問題はありません。決勝戦のあとで、JAWOCの遠藤安彦・事務総長から『準備期間が短かかったにもかかわらず、ITは万全の働き、大いに感謝します』とお褒めいただきました」と話す。1カ月間という限定ではあったが、「これほど大規模なネットワークづくりは他ではありません」(鵜野社長)というスケールからいえば、このラブル無しというのは大変大きな意味を持っているのである。
 2002ワールドカップのIT関係のパートナーは、AVAYAの他、ゼロックスがプリンター、KTとNTTが通信サービス、東芝がパソコンとサーバ、YAHOO!がインターネットとカテゴリー分けされ、計6社がサポートした。
 「FIFAはコミュニケーションのパートナーとして今回、AVAYA1社にしたわけですが、準備の期間が少ない今回は非常に有効でした。配線から音声とデータのネットワーク、NTTとの接続など、その設営から保守、監視まで1社でできたことは、安全面からいっても大事なことでした」
 これまでAVAYAは音声系のネットワークでは世界トップではあるが、「コンバージェンス・コミュニケーション」分野は、今後の有望な新市場。この点についても「構築から保守・メンテナンス、そしてサイトでの監視に、フロリダからのリモート監視など、トータルな対応力をアピールできました。今回オフィシャルパートナーに名乗りをあげた成果は、合格点以上だと考えています。手応え十分ですよ」と満足気な鵜野社長。

無線LANの試み
2004年ドイツ大会の展望

 AVAYAはワールドカップ史上初の試みを展開した。それは無線LANの使用である。プレスが集る国際メディアセンター(IMC)内はもちろん、ゲームが行われているピッチのコーナー付近にスポットを用意したのである。テキスト原稿は当たり前、デジタルカメラで撮影した写真データもピッチから即送信できるというネットワーク環境を用意した。
 「今回の取り組みでは、準備に1年もなく、スタジアムもほとんどが完成した後という時期のこともあり、総合的な無線LANを活用できませんでした。2006年のドイツ大会までには4年間の準備期間がありますから、FIFAとITのグランドデザインを作りながら、ITを使ったワールドカップとして新境地を切り開きたい」と意欲十分に語る。
 ITの活用では、大会運営のマネージメントとしてはセキュア環境を第一義とするクローズドなネットワークと、放送と通信が融合する中で生まれる新たなエンタテイメントサービスを統合することで、「クローズドなITが支え、オープンなITで楽しむ大会」となると鵜野社長は展望する。
 無線LANは、今後の4年間で飛躍する。ここで音声とデータのコンバージェンスをはかれば、ケータイを凌駕するメディアになると読んだ上でのアプローチではないか。FOMAに代表される第3世代ケータイの独自な規格ではなく、IPという世界共通のオープンな規格ならば、より魅力的なサービスや端末機器も大いに期待できる。「4年もたてば……」というフレーズを楽しみにしたい。



(※記事の抜粋。全文は本誌をお読み下さい

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