ワールドカップが終った。待ちに待った大会、アッという間の1カ月間だった。幸いにもスタジアムで4試合を観戦でき、テレビ観戦で堪能した。
日本代表のファーストラウンド突破、そして何より驚いたのが韓国の4位、見事なり! 仁川スタジアムの韓国-ポルトガル戦で、レッドデビルの隣に陣取って「テハンミング」と叫んできた。あの1戦――ポルトガルのトップ選手フィーゴが後半開始のとき、韓国選手に「引き分けにしないか」と持ちかけたという報道があった。引き分けなら、韓国とポルトガルが決勝トーナメントに進み、米国が敗退することになる。韓国ヒディング監督も十分知っていただろうが、そうはしなかった。朴智星選手の見事なトラップからフェイント、シュート。歓喜の雄叫び! 応援の赤い悪魔たちは、引き分けという妥協を許さない「熱さ」があった。“大人の判断”なら引き分けだろうが、韓国チームは微塵の迷いなくゲームに集中していたのである。
日本代表も、そうした集中力を3戦までは見せたが、トルコ戦では脆くも崩れていた。監督の「冒険」という愚策でろう断されたと私は思っている。選手たちのがんばりには拍手。
今回の大会は、欧州サッカー列強が苦杯をなめた。ポルトガル、イタリア、スペインの3国は「判定疑惑」を声高に叫んでアジアを去った。サッカーというゲームは人間的だと思っている。「マラドーナの神の手」などは、“誤審”が神話を生んだのである。今回、彼らは判定に敗北を押し付けた。「サッカーは子どもを大人にし、大人を子どもにする」と言われるが、欧州列強国は「子どものようにダダをこねた」と、私のサッカー日記には記している。
(吉井 勇=本誌編集長) |
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