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・ジャンル:放送
松下電器が新組織体制発足、放送用フルデジタルミキサー発売


2003年4月号掲載(※記事の抜粋。全文は本誌をお読み下さい

 松下電器産業(株)は今年1月1日付で新組織体制を発足した。放送メディアのハード、ソリューションの提供を担当するのは、新設された社内分社「パナソニックシステムソリューションズ社」内の6本部の一つ、「ブロードメディア本部」(野牧幸雄本部長)である。同本部は放送、ケーブルネットワーク、ブロードバンドを対象にする。同本部内では、分野ごとに分かれた事業グループが、製品開発、製造、販売、サービスまで一貫した自主責任運営体制(セル事業経営方式)を採用し、市場への迅速な対応を図る。事業グループは、放送システム、デジタル放送、カメラシステム、メディアネットワーク、ケーブルネットワークの5つ。
 パナソニックシステムソリューションズ社は、同社初の市場投入として、テレビ放送用フルデジタルミキサー「D5000シリーズ」を2月1日に発売した。特徴は、プロオーディオ用機器の技術を活用した高音質、操作性、システムの二重化による安全性、コンソール部などのメンテナンス性などである。コンソールはユニット構成で、フェーダー部、コントロール部などを自由にレイアウトできる。また、AUX、N-1、MTRなどの出力構成をモード選択できるバスモード切り替えが可能な64CHバスを備えている。
 すでに、昨年9月にオープンした松下電器のパナソニックセンター有明スタジオ(東京都江東区)には、D5000シリーズが納入されており、テレビ番組の収録で実際に活用されている。本体の希望小売価格は4,800万円(税別。システム構成によっては、価格が変わる)。
 また、ブロードメディア本部は東海テレビ放送(名古屋市東区)から、今年4月に完成予定の新社屋に設置される報道スタジオの放送設備(Nサブ・Pサブ)を受注した。これは民放局の報道スタジオ・サブシステムの中でも最新式という。
 受注したのは、報道サブ設備、マルチフォーマットカメラ、HDサーバーシステム、NV設備・編集システム、ワンタッチ送出システム(OTC)、大型フロアモニターシステム。
 次のような特徴が受注の決め手となったようだ。(1)多様な形態のニュース番組に対応できる。(2)マルチフォーマットで地上デジタル放送にも対応できる。(3)映像データアーカイブをライブラリー化して管理できる。(4)ライブ番組での操作性が良いOTC。(5)地球環境に配慮した製品。(6)他社製の報道支援端末とスムーズに連携できるなど、柔軟なトータル報道システム。




(※記事の抜粋。全文は本誌をお読み下さい

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