いよいよ、今年の12月から、香川県のCATV局を基点に「東四国CATV光連係ネットワーク」(事務局代表:三谷隆夫・香川テレビ放送網(株)代表取締役)が稼動する。
このプロジェクトは、香川県を中心に、徳島、愛媛、高知の四国4県のケーブルテレビ局を光ネットワークでつなぐアライアンスを目指している。これは複数のケーブルテレビ局を結ぶ単なる広域インフラではない。サービス、広告事業の共同展開を主目的とする事業連合である。
今年12月の同ネットワーク開始当初から参加する予定のケーブルテレビ局は、(株)ハートネットワーク、三豊ケーブルテレビ放送(株)、中讃ケーブルビジョン(株)、香川テレビ放送網(株)、(株)ケーブルメディア四国、(株)テレビ鳴門、ケーブルテレビ徳島(株)の7社で、視聴可能世帯は合計16万世帯。将来の参加を希望しているケーブルテレビ局も今のところ3社あり、調整中だという。
同ネットワークの目的は大きく3つある。すなわち、(1)自主放送交換による番組の充実、(2)広域広告配信による新規収入の確保、(3)VODサービスなど高収益新規サービスの共同展開−−である。
具体的な事業内容は、テレビ番組の放送の他、ビデオオンデマンド、広告の広域配信、IP電話、各局のライブカメラを利用した気象・防災情報の発信などで、番組や広告はコンテンツを2次利用し、コストを抑える。幹線インフラは2.5GBの双方向光ネットワークで、国土交通省の情報BOXの光ケーブルを主に活用する。
このプロジェクトのリーダーの一人である篠崎護・(株)ケーブルメディア四国取締役社長は、スタート時のサービス内容について次のように語った。
「どの局もヨーイドンで同じようなサービスを開始するわけではありません。できるところからやっていきます。まず、番組交換をパッケージからオンラインに変えます。それだけでも、連携の意味があります。次は広域性を活かした広告獲得です。このような基礎的なことから連携作業をして、徐々にノウハウを蓄積していきたい。四国全体を繋ぐのは先の話になりますが、時間をかけて効率的かつ強いネットワークに育てていきたいと思います」。
(なお、詳しいレポートは10月号掲載予定) |
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